令和2年・施政方針/③人を大切に育てる まちづくり【まちをみんなでかんがえよう】
たくさんの人と一緒にこのまちのことをかんがえて、たくさんの人と一緒に
このまちを楽しみたい。そんな想いで「つくる・つなぐ・つどう」をテーマに
兵庫県の東の端っこ猪名川町で活動するいながわリンク。
一人一人が自分の住むまちのことを、ジブンゴトとして知って・考えて・動けたら、
と思って始めた【まちをみんなでかんがえよう】シリーズです。
今回表明された猪名川町の施政方針は、基本方針+まちづくり方向としての6項目。
これらの内容に気にとめておくことは、最初にお伝えした想いをもって活動する
いながわリンクの今後にも大切なことだと思って、ひとつずつ、分けてまとめています。
●【基本方針】
●【施策・事業1】交流・活力をうみだす まちづくり
●【施策・事業2】誰もが挑戦・活躍できる まちづくり
●【施策・事業3】人を大切に育てる まちづくり(下記)
●【施策・事業4】健やかにくらせる まちづくり
●【施策・事業5】自然と共生し快適にくらせる まちづくり
●【施策・事業6】安全・安心を守る まちづくり
【まちづくりの方向3】人を大切に育てる まちづくり
人権尊重については、人権推進基本計画に基づき同和問題をはじめとする人権課題の解決に
向け、人権教育・人権啓発活動を推進してまいります。また、性別に関係なく、それぞれの
個性と能力が発揮でき、尊重される男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでまいります。
多文化共生については、外国人相談窓口を開設するなど、在住外国人が住みやすい環境
づくりに努めてまいります。また、国際交流協会と連携して、日本語教室の実施などの
生活支援や、 姉妹都市のオーストラリア・バララット市との交流など猪名川町で育つ
子どもたちに国際感覚が身に付くよう取り組んでまいります。
子ども・子育て支援については、新たな事業を打ち出すことで総合的な子育て支援体制を
強化し「子育てするなら猪名川町」の実現に向けて取り組んでまいります。
新年度では幼児教育・ 保育の無償化制度で保護者負担となっている3歳児から5歳児の
給食費を、他の自治体に先駆け完全無償化とし、子どもたちの健やかな発育・発達の重要な
要素となる「食」を全面的に支 援するとともに保護者の経済的負担を軽減してまいります。
また、赤ちゃんの1歳の誕生日に、お母さん・お父さんに対しメッセージカード
などをお贈りする事業に取り組んでまいります。毎日育児に奮闘するお母さん・お父さんの
頑張りを労うととも に、今後の育児への励みとしていただけるよう取り組んでまいります。
子育て支援センターでは、ベビーベッドやベビーバスなどの子育て用品のリユース事業を
実施することで、子どもの成長にあわせて不要になった物品を譲渡・譲受できる場を提供し、
資源の有効活用及び経済的負担の軽減を図ってまいります。
猪名川保育園では、子どもの生活リズムを大切にし、健康かつ安全で情緒の安定した生活が
できるよう、きめ細かい保育を展開していくとともに、地域の子育て世帯に対しても
育児相談や交流できる場を提供するなど、地域にひらかれた保育園運営に取り組んで
まいります。
児童虐待防止については、町が身近な相談場所となるよう、家庭児童相談員が家庭の悩みに
寄り添うとともに、適切な支援に繋げていくため関係機関と連携して対応してまいります。
母子保健については、生活している地域で関係機関や人が支援し、孤立を防ぐことが重要と
なっております。保健センターでは、妊産婦の孤立感を軽減し安心して妊娠期を過ごし、
育児 ができるように「産前・産後サポート事業」として「いなすくサロン」や助産師による
家庭訪問の実施、出産後の母親の身体 的な回復と心理的な安定を促進し、技術的な支援が
受けられる「産後ケア事業」を実施してまいります。子育て世代包括支援センターでは、
子育て支援センターと保健センターが連携しながら、妊娠期から子育て期にわたる切れ目の
ない支援を行ってまいります。
学校教育については、教育大綱の基本理念である「未来(あす)を描き未来(あす)を拓く
猪名川の教育」のもと、子どもたちがこれからの変化の激しい時代に必要とされる
「生きる力」を育むことができるよう、幼稚園・小学校・中学校の縦の接続、関係機関等の
横の連携による質の高い教育活動を推進しており、小・中学校に配置したICT機器を効果的に
活用し、児童生徒の学習意欲を高め「わかる授業」の展開に取り組んでおります。
新年度では子どもたちの論理的な思考力や情報活用能力の育成のため、小学校のパソコン
教室の機器を更新してまいります。 Society5.0時代に生きる子どもたちにとってPC端末は
必須アイテムとなりつつあります。社会のあらゆる場所でICTが活用されている現代社会に
おいて、子どもたちの可能性を広げられる学校教育を目指し環境整備を進めてまいります。
グローバル化に対応した教育については、ALT(外国語指 導助手)を増員し、小学校における
すべての英語の授業に配置することで、子どもたちの英語コミュニケーション力の育成と
国際的視野の醸成を図ってまいります。
いじめの対応については、SNSの普及により、いじめの実態が見えにくいケースも発生
していることから、未然防止の対策を強化するとともに、いじめの積極的認知を推奨し、
早期発見・早期対応を組織的に行ってまいります。また、他者を思いやる心や自らの心と
身体を大切にする心を養うため「命の授業」を実施してまいります。
不登校児童生徒については、福祉的視点による保護者や子どもへの適切な支援が課題解決の
有効な手立てとなっており、「チーム学校」の一員としてスクールソーシャルワーカーの
派遣を充実させてまいります。また、不登校生徒の多い中学校にスクールサポーターを
派遣し、児童生徒の将来の社会的自立に向けての支援や、児童精神科の専門医を精神科
コンサルタント医として委嘱し、いじめや不登校にある児童生徒に対する支援の方法等の
助言を受けられる体制を整備してまいります。
特別支援教育については、インクルーシブ教育システムの構築を進めており、障がいのある
子どもも障がいのない子どもも共に学ぶことができるよう個別の教育的ニーズに応じて
取り組んでまいります。
町立幼稚園では、幼少期から子どもに対する質の高い教育・ 保育の提供や、保護者の
身体的・心理的負担を軽減するため、 園の適正配置、3年保育、一時預かり保育の実施に
ついて検討してまいります。
コミュニティ・スクールの導入については、学校と地域が連携・協働して、一体となって
子どもを育む仕組みとして、全小・ 中学校に導入を目指して取り組んでまいります。
新年度では大島小学校と猪名川中学校にコミュニティ・スクールを導入し、 その成果と
課題を他校での導入に活かしてまいります。
中学校の再編については、中谷中学校と六瀬中学校の再編を進めておりますが、本年3月に
再編準備委員会を設置し、新設校の準備を進めてまいります。新年度では学校運営事項や
通学対策などの検討・協議を行うとともに、生徒や保護者の不安を解消するための
交流活動などに取り組んでまいります。
学校営繕については、白金小学校外壁等大規模修繕(東校舎 棟)を実施し教育環境の改善を
図ってまいります。また、学校施設の長寿命化計画(個別施設計画)を策定し、施設の
長寿命化及び中長期的な財政支出の低減を図ってまいります。
学校給食センターについては、ひょうごHACCP(ハサップ)の基準に基づく取り組みを行い、
安全安心な学校給食を提供 してまいります。学校給食費については、教職員の負担軽減に
よる子どもと向き合う時間の確保、会計の透明性・公平性の向上などを図るため令和3年度
からの学校給食費の公会計化を目指し取り組んでまいります。
青少年育成については、全国的にインターネットを利用した事件に巻き込まれる事案が
発生していることから、有害な情報 から子どもたちを守るよう取り組んでまいります。
また、青少年の非行防止及び問題行動の早期発見のため青少年指導員等によるパトロールや
「こどもをまもる110番のおうち」を推進してまいります。
スポーツについては、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催を迎え、スポーツに
対する機運が高まっているこ とから、誰もが生涯を通じてスポーツに親しめる環境づくりを
進めてまいります。地域においては、スポーツ活動を通じてコミュニティの醸成につながる
よう努めており、体育協会を中心とした競技スポーツへの取り組み、競技レベルの向上に
向けても支援の充実を図ってまいります。
町立スポーツ施設については、指定管理者制度の効果から利用者が年々増加しております。
今後も利用しやすい施設整備に努め、日々の健康づくりなど多くの人に利用いただける
よう取り組んでまいります。
【施政方針/④健やかにくらせる まちづくり】へつづく
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