令和2年・施政方針/⑤自然と共生し快適にくらせる まちづくり【まちをみんなでかんがえよう】
たくさんの人と一緒にこのまちのことをかんがえて、たくさんの人と一緒に
このまちを楽しみたい。そんな想いで「つくる・つなぐ・つどう」をテーマに
兵庫県の東の端っこ猪名川町で活動するいながわリンク。
一人一人が自分の住むまちのことを、ジブンゴトとして知って・考えて・動けたら、
と思って始めた【まちをみんなでかんがえよう】シリーズです。
今回表明された猪名川町の施政方針は、基本方針+まちづくり方向としての6項目。
これらの内容に気にとめておくことは、最初にお伝えした想いをもって活動する
いながわリンクの今後にも大切なことだと思って、ひとつずつ、分けてまとめています。
●【基本方針】
●【施策・事業1】交流・活力をうみだす まちづくり
●【施策・事業2】誰もが挑戦・活躍できる まちづくり
●【施策・事業3】人を大切に育てる まちづくり
●【施策・事業4】健やかにくらせる まちづくり
●【施策・事業5】自然と共生し快適にくらせる まちづくり(下記)
●【施策・事業6】安全・安心を守る まちづくり
【まちづくりの方向5】自然と共生し快適にくらせる まちづくり
自然・環境保全については、第4次環境基本計画の最終年度を迎え
「人と自然が共に生きるまち・猪名川」の実現に向けた、 第5次計画の策定を進めて
まいります。
里山の保全については、大雨被害により一時入山規制を行っていました内馬場の森で
森林環境譲与税を財源とした倒木の撤去作業などを進めており、北摂里山博物館の
「北摂里山30」 にも選定されている内馬場の森、杤原めぐみの森の里山の環境保全について
取り組んでまいります。
里山再生については、町森林組合を事業主体とする木質ペレ ット製造事業を開始しており、
町内の材を活用する「里山再生 基本構想」に基づく各種取組の中核をなしております。
林内作業道整備事業や、しいたけ原木伐採奨励助成事業、竹資源循環利用事業、森林組合が
実施する薪製造販売事業や植林事業など里山保全に欠かせない山の手入れが行き届くよう
町内での経済 循環を生み出す里山再生事業に取り組んでまいります。
ため池については、老朽ため池の改修工事や、ため池の防災事業を計画的に進めて
まいります。また、ため池決壊に備えた浸水想定区域を記載した、ため池防災マップを
作成し周知を図 ってまいります。
ごみの排出抑制については、3R(スリーアール)活動を推進し、ごみの減量化や再資源化に
努めてまいります。また、高齢化社会を迎えごみ出しなどの生活不安を抱える人が増えて
おります。ごみ出しを支援する「ふれあい収集」や、ごみ当番を支援する「ごみ当番支援
サービス補助」を継続するとともにその他の支援体制について検討を進めてまいります。
不法投棄防止対策については、抑止力として監視カメラを増 設し不法投棄の未然防止に
取り組んでまいります。
公園については、専門家による公園遊具の点検を実施するとともに、職員による定期的な
巡回や点検を実施し、経年劣化が 著しい遊具などの修繕を行い、安全に安心して利用できる
公園整備に取り組んでまいります。
住環境については、空き家対策に取り組み、空き家バンクへの登録、利用啓発に努めて
おりますが、新たな危険空家などの発生を未然に防止するためNPO法人兵庫空き家相談
センターと連携し講演会や相談会を実施してまいります。また、売却等により新築された
住宅もある反面、新たに空家となった住宅もみられることから、データベースの更新及び
正確な情報を把握するため、空家等実態調査を実施してまいります。住宅の簡易耐震診断、
耐震改修工事費補助の補助制度を実施しており、町内の住宅の耐震化を促進することで、
災害に強いまちづくりを推進してまいります。
道路については、舗装修繕計画に基づき町道の計画的な修繕を実施し、安全性の向上を
図ってまいります。また、県道については、阪神北地域社会基盤整備プログラムの着実な
進展について、要望活動を行ってまいります。
橋りょうについては、橋りょう長寿命化修繕計画に基づき、計画的な修繕に努めております
が、町内の橋りょう160橋は、 道路法に基づく点検を実施し、橋りょう長寿命化修繕計画の
見直しを行ってまいります。また、トンネルの点検についても実施してまいります。河川・
砂防については、集中豪雨や台風などによる災害を減らすため、町内の基幹河川、砂防指定
地内の河川護岸や砂防堰堤などの整備について、兵庫県へ要望活動を行ってまいります。
上水道事業については、電気計装設備の更新工事や、県道工 事に伴う老朽管の入替に併せた
耐震化に取り組み、水道施設の強靭化を進めてまいります。下水道事業については、旭ヶ丘
住宅地で老朽化した汚水管路 の補修工事や、ポンプの点検、更新工事を実施し、下水道施設
の長寿命化を図ってまいります。
農林業については、農業の生産基盤の強化を図るため、パイプハウスの設置、果樹の苗木
購入、そばの作付支援の営農活性化支援事業に取り組んでまいります。新年度では栗の剪定
及び 病害虫防除の支援を行うことで、北摂栗ブランドの品質向上を図ってまいります。
農業従事者の高齢化、後継者不足等の理由により、農業の担 い手不足は深刻化している
ことから、将来の農業を担う若い認定新規就農者に対して、就農当初の経済的負担を軽減
するため農業用機械及び施設の付帯設備などに要する経費に補助金を交 付する制度を新たに
創設いたします。また、国から交付される水田活用の直接支払交付金(産地交付金)を活用し、
黒枝豆や アスパラガスなどの高収益作物への転換を推進してまいります。
道の駅いながわについては「道の駅いながわ活性化基本計画」 に基づき、新年度に道の駅
整備事業を行う事業者の募集・選定 を行うこととなりますが、事業用地についても事業者の
選定に 併せて進めてまいります。
有害鳥獣対策については、有害鳥獣被害が農業者の営農意欲の低下につながる喫緊の課題と
なっており、町直営組織である鳥獣被害対策実施隊の運用や、実効性のある各種対策を実施
しております。新年度では有害鳥獣対策の推進に取り組むため、 町単独事業となる電気柵
設置補助事業を見直し、電気柵以外の侵入防御柵についても補助対象としてまいります。
また、兵庫県が実施する鳥獣対策サポーター派遣支援事業の活用により、鳥獣対策の専門員
が集落ごとの被害診断に基づく、効果的な有害鳥獣対策の構築を図ってまいります。
商工業・起業・就業については、ハローワークや若者サポー トステーションと連携し、
雇用促進に取り組んでまいります。 また、商工会、日本政策金融公庫、池田泉州銀行との
連携を強化し、創業・第二創業の支援に取り組んでまいります。
産業拠点地区の造成工事が完了し、新年度には物流施設の建 築工事が開始されます。
この施設の稼働後は、産業振興や雇用機会の創出をはじめ活力あるまちづくりの実現に
おいて大きな効果が期待されることから、最大限の支援を行ってまいります。
また、猪名川町産業拠点地区企業誘致推進協議会では、事業者をはじめ行政機関及び
関係団体など官民一体となり企業誘致を推進してまいります。
【施政方針/⑥安全・安心を守る まちづくり】へつづく
0コメント